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嫁でもわかる!ラグビーのルール

ある日嫁から、

ラグビーをTVで見ているとなんだか面白そうだけれど、ルールが難しそう。TV観戦をたのしめる程度でいいの。こまかい理屈や規則は抜きにして、わたしにもわかるように教えてくださいな。。。

 とまぁこんなリクエストがあったとしてですね、
がんばっってまとめて見ました。

このページの目次

ラグビーボールを前に投げてはダメ

ラグビーは相手ゴールの向こう側(インゴール)にボールを持って行って、それを地面に着ければ点数が入るわけですよ。
あるいは、H型をしたゴールポストの内側上部にボールを蹴り入れても得点になる。

ラグビーグランド

ゴールポスト

ゴールポスト

ラグビー-ボールは楕円の形でまん丸じゃないね。その由来は諸説あるようだが、むかし、豚の膀胱(ぼうこう)を膨らませてボールの代わりにしたというのが定説。

点数の数え方はあとで話すから、まず押さえておかなければならないことから説明しておくね。

ボールは手を使って前に投げてはいけないということ。後ろとか真横にいる選手に投げるのならいいのだ。後ろから来る選手にパスをしながら走っているのを、TVで見かけるでしょ。

手にボールを持って走るのはOK。足でボールを蹴っても構わない
ボールをゴールに運ばなければならないのだけれど、とにかく前に投げてはダメということを覚えておいて。

ボールを前に投げたらどうなるかというと、「スローフォワード」という反則になるんだ。反則については後で話すから。

チームの人数

1チームは15人。 控え(リザーブ)が8人。 合計23人がエントリーされる。リザーブ8人とは8人まで選手交代できること。

7人制や13人というのもあるがいまはその話は省いて、以降はすべて15人制での説明をつづける。

1チームの15人はフォワード(FW)8人とバックス(BK)7人に分けられる。

フォワードは、前方に位置しボールを確保する役割だから、屈強でぶつかり合いに強い人たちといえるかな。
スクラムを組むのもラインアウトでボールを奪い合うのも彼らFWの役割だね。

バックスは後方でフォワードからもらったボールをパスを回してトライを取りに行く。だから足が速くて機転がきく人っていうイメージかな。当然キックもいける。

フォワード(FW),バックス(BK)のそれぞれのポジションはあとで説明するよ。

試合時間

前半40分、後半が40分。合計80分。
前半が終了したところで10分のハーフタイム。(15分を超えない休憩時間)

80分になるとラストプレイの合図として「ホーン」が鳴る。ラストプレイ終了で試合も終了。

タックルって、、、

タックルというのは動いている選手を捉え掴まえ倒すプレイのこと。相手の攻撃や動きを阻止して、ボールを奪うチャンスをつくるのだけれど、ラグビー観戦の醍醐味の一つだよね。

大事なポイントは、ボールを持っている人にだけタックルする

。ボールを持っていない人にタックルするのは反則なわけです。

なぜタックルするのかいうと、
ラグビーは立っている選手がプレーするスポーツなんだということ。

タックルされて倒された選手はすぐにボールを離さなくてはいけないのだ
倒された選手は、立ち上がらなければ参加できない。

倒されていつまでもボールにしがみついて離さないと、「ノット リリース ザ ボール」(not release the ball)という反則になるんだ。

また、まったくボールと関係ない人へのタックルは、「ノーボールタックル」という重い反則になる。
ボールを取る前の早すぎるるタックルは「アーリータックル(アーリーチャージ)」、ボールを離したあとにされる遅すぎるタックルは「レイトタックル(レイトチャージ)」という反則になる。

ボールを持っている人へタックルできる、といってもむやみにできるものではなくルールがある。危険なプレーは当然反則になるんだね。

たとえば 
首より上へのタックル(ハイタックル)、足を掴んで持ち上げ上半身・首・頭などから地面に落とすタックル、きちんと相手を掴まないで体当たりするようなタックル(ノーバインド タックル)、足をかけて転ばせるなど、このような危険なタックルは反則なんだね。

危険なプレイに対しては、「イエローカード」が出される事がある。あるいは「シンビン」という 10 分間の一時的退場を命ぜられる事もあるんだ。

ややこしくない、得点のはなし 

ラグビーの点数はややこしいと思っているようだが、ひとつずつ説明するよ。

  • トライ(5点)
  • コンバージョン ゴール(2点)
  • ペナルティ ゴール(3点)
  • ドロップ ゴール(3点)
  • ペナルティトライ(7点)

トライとコンバージョンゴール

相手の陣地(インゴール)までボールを持ち込んで地面につけるとトライが成立となり5点になる。それだけじゃなくて「コンバージョンキック(ゴールキック)」の権利ももらえる。このキックが成功するとさらに2点がコンバージョンゴールとして付加され合計7点になる。コンバージョンキックが失敗すれば5点のまま。

だからラグビーでは6点差で勝っていても安心できるほどの得点差ではないんだね。相手チームが1回のトライでコンバージョンキックも成功すれば、たちまち逆転される可能性もあるということになる。

※コンバージョンキックは、H型のゴールドポストの内側でかつ横棒(クロスバー)の上を通過すれば成功。(図)

キックする場所はトライした地点からタッチラインと平行する延長線上ならどこからでもキックできる。   ゴールポストは左右の中央にあるから、できればその正面からキックした方が入りやすいわけだよね。

こんな光景見たことないかな。
インゴールに入った後にわざわざ中央付近まで走っていいってからトライをきめる。
あれはトライ後の コンバージョンキックがよりやりやすい場所に、というわけなんだ。

ペナルティゴール

相手の反則によっって与えられた「ペナルティキック」によってゴールポストの中でクロスバーの上を通過させれば3点が得られる。

ペナルティキックは反則が起こった地点で、ボールは地面に置いてキックする。手で持ったボールをキックすることはできない。

どのような反則でペナルティキックを与えられるかは、少し後で反則の説明をするから待っててちょうだい。

ドロップゴール

通常のプレイのなかでハーフバウンドで蹴って、ボールポストの内側かつクロスバーの上を通過させて得点になる。これも3点。ハーフバンドというのはね、一旦ボールを地面に落とし跳ね返ってきたところを蹴るというやり方。

ドロップゴールはペナルティゴールとは違い相手の反則は関係なく、攻撃中に突如行うことができるキックなのだ。難易度が高いけれど、成功すれば会場は沸きますな。まぁゴールポストの近くじゃないと成功率は低いと思う。

ペナルティトライ(認定トライ)

ペナルティトライは2017年以降スーパーラグビーで採用された。認定トライともいうんだ。

 もしディフェンス側が反則をしなかったら、アタック側がトライできていたはずだ
、というような場合に、レフェリーが認定して与えるトライのこと。

以前のペナルティトライはゴールの正面からコンンバージョンキックをやる必要があったのだが、この新しいルールではコンバージョンキックをしなくてもいいことになっている。

ということはペナルティトライが成功すればコンバージョンキックをしなくても2点付加の計7点が得られることになるんだよ。

ラグビーの反則、細かいことはぬきにして

ラグビーの反則にもいろいろあってむづかしいところだけれど、レフェリーになるわけじゃないのだから。いまから話す反則の種類をおさえておけば、十分観戦を楽しめるはずだ。

 

試合の流れについていくためには、いろいろな細かい反則の種類を覚えるより、どちらのチームが反則をしたのか、どの程度の反則だったのかをまず見極めることの方がより大切なことだよ。

重い反則と軽い反則

おぼえなくてもいいんだけれど、レフェリーの手の動きを少しだけ説明しておく。

重い反則の場合、レフェリーは反則したチームではない方の手をあげる。つまり手を上げた側が反則されたチームだから、そちらがペナルティキックができるわけだ。


アドバンテージルール

アドバンテージルールについても触れておくよ。
advantageと言う英単語は知っているよね。「優位性」と訳されることが多い単語で、
"My wife has an advantage over me in my home." なんて使い方が正しいかは別の話だけど。

(我が家では私より妻のほうに優位性がある)

スポーツで言うアドバンテージとは「反則を受けたチームが有利となる場合には罰則を適用しない」ことなんだ。

ラグビーで言えばこんな例かな。

反則が起こった時点でもレフェリーは笛を吹かずに試合はそのまま続ける。そしてその続けた試合プレーの結果、反則されたチームにとってメリットがなかった場合に反則が取られて成立する。

笛は吹かないけれどレフェリーは反則に対して、その時点で「アドバンテージ!」と言い、かつ手を横に伸ばすジェスチャーを反則されたチーム側に示して反則を伝えてあるんだ。

スクラム、ラック、モール

選手が寄せ集まってごちゃごちゃやってるアレはなにをしているの?

実はあの密集の中でボールの取り合いが戦われているんだ。
あの密集は
「スクラム」、「ラック」、「モール」と名付けられていてそれぞれ異なる。

スクラムは軽い反則があったときの試合の再開方法。反則をした地点で両チームのフォワード(FW 8人)が組み合って、その真ん中に投入されたボールを奪いあう。フォワードじゃなくてもいいんだけれど、基本的には屈強なフォワードの仕事だね。反則をしなかった側のチームがボールを投入する。

 

 

「ラック」、「モール」については、簡単に言えば次の如し。

  • ボールが地面にあるとラック
  • ボールを手に持っているとモール

 

ラック 

タックルされてボールを離してしまったら、立っている味方の誰かはそれを確保しようと、また相手側は奪い取ろうと猛然と駆け寄ってぶつかり合い取っ組み合うわけよ、そこでラックが生じるということになる。

 

でもね、ラックの中のボールは足で扱わなければならない

ルールになっているのだ。ラグビーでも手をつかってはいけない場面があるのだね。もしこのときに手を使ったなら「ハンド」という重い反則を 取られてしまう。

 

 

先ほどもいったがラグビーは立っている人だけがプレイできる
ラックの中に倒れて巻き込まれている選手がいたとしたら、その選手は手でも足でもボールを扱えない。

 

ただしラックの中のボールを手で取り出すことができる選手がいる。スクラムハーフ(SH)というポジションの選手だ。

話が前後するかもしれないが、ここで「オフサイドライン」について触れておこう。

オフサイドライン

オフサイドというのはプレイ禁止区間のことで、つまりしてはいけない場所でプレイをすると反則があるということだ。 そのプレイの状況によりオフサイドラインが定められる。ラインとはいえ目には見えないけれど。定義されているラインだね。

 

スクラムや、ラインアウトのオフサイドラインはあとで話すことになろうかと思うが、今はラック と モールのオフサイドラインだ。

 


ラックやモールに参加している味方選手の最後尾(の足の踵)がオフサイドラインとなって、このラインより前の選手がラックまたはモールに参加はできない。

参加したらオフサイドの反則でこれは重い反則なのだ。

 

ラックに参加するにはラックの塊の後ろから参加しなければならない。

モール

すでに言ったように、モールは密集の中でボールを誰かが持っている状態。つまりボールは地面ではなくて空中にある。

 

 

モールの場合もラック同様のオフサイドラインがある。そして相手側がボールを持っているときに故意にモールを崩すと重い反則で、相手ボールのペナルティキックとなる。(コラプシングという。)

防御側がモールを崩せば反則になり、さっき話したオフサイドラインの反則もあるということで、味方側の最後尾からモールに参加して押し返さなければならない。

 

 

モールではボールを持っている選手が立っているわけで、モールを組んだ状態で移動できる。これをドライビングモールという。戦術の一つとしてゴール前でモールを組みトライチャンスを狙うこともある。

 

 

このようにモールは有効な攻撃手段となり、戦略的に使われることがときどきある。
だがね、もしチームの押し返す力が弱ければ、逆に形勢不利になることもあるね。

 

ユーズイット

モールでの攻撃側がモールを一度止めたら、レフェリーは「ワンストップ」と言って指1本を立てて合図する。
モールがもう一度止まると「ユーズイット」と言ってボールを出させる。

 

つまり、そのモールを2度止めたら、ボールを5秒以内に出さなければならない規則になっているのだ。
5秒以内に出さないと相手側ボールのスクラムになってしまう。

ラインアウト

図を見ると長手方向の両側にタッチラインという線があるね。ボールがこの線から外に出たらボールを中になげいれる、これを「ラインアウト」という。サッカーで言えば「スローイン」に当たるが、ラグビーのラインアウトはサッカーのスローインとは少し違う。

 

 

ボールがタッチラインの外に出てしまったら両方のチームのFW(フォワード)選手が1m以上の間隔をあけて1列に並ぶ(双方だから二列になる)。その列の中にボールを投げ入れて双方が奪い合う。投げ入れる選手は最後にボールに触れた選手の相手側チームだよ、あたりまえか。

 

ラインアウトで並ぶ選手の数だけれど、攻撃権を持っているチーム(投げる側のチーム)が決めることができる。2人以上ならOK。6人以下が並ぶ場合をショートラインアウトという。

ラインアウト反則「ノットストレート」

ラインアウトの時、スロワー(ボールを投げ入れる人)は二列に並んだ両チームの間にまっすぐに投げ入れなければならないのだ。まっすぐに投げ入れられずに曲がってしまうと「ノットストレート」という軽い反則を取られて、相手チームのマイボールラインアウトかスクラムになる。

 

 

ラインアウトに並ばない選手はラインアウトから10m以上下がっていなければならない。
この時ゴールまでの距離が10mに満たなければゴールラインまで下がる。10mより前の選手が参加すると「オフサイド」の重い反則を取られる。

 

 

ノットストレート 
■ちょっと補足をしておくよ。

さっき"「ノットストレート」という軽い反則"という言ったが、ラインアウトではなくスクラムのときの「ノットストレート」はやや重い反則になる。

つまり
ラインアウトでノットストレートの反則を取られたら、相手側はスクラムかラインアウトのどちらかを選んで再開。

スクラムでノットストレートを取られたら、相手側のフリーキックで再開、ということ。

オフサイドの反則というのはオフサイド状態にあるべき選手、つまりプレイに参加してはならない状態の選手が参加してしまった時にオフサイドの反則 

となるのだね。

 

 

オフサイドラインは定義上のラインだとさっき言ったが、この場合オフサイドラインが消滅するのはレフェリーが「ラインアウトの終了」宣言をした時なんだ。ラインアウトの終了が宣言されれば10mのラインも消えるということだよ。

ダイレクトタッチ

タッチラインにボールを蹴りだすときは1バウンドさせなければならない。蹴ったボールがノーバウンドでタッチラインの外に出たら、蹴った地点に戻って相手側のラインアウトとなる。

これはすでに説明したが、今度はその例外の話をするよ。

 

ダイレクトタッチというのは、バウンドせずに、直接(ダイレクト)にラインを割る(タッチ)から「ダイレクトタッチ」という。

 

 

も一度フィールドの図を見て欲しいのだが、22mラインというのがあるね。
このラインより内側はディフェンス側にとって少しでも早く脱出したいエリアでもあるわけだよね、インゴールに近いエリアなんだから。

 

 

次の場合はボールが出た地点ではなく、ボールをけった地点からタッチラインに垂直線を引いた場所から、相手側のラインアウトになるんだね。

  • 22mラインより前にいる選手がキックしてボールをノーバウンドでタッチした場合
  • 22mラインより前にあったボールを22mラインの後ろに下げた後に、キックして直接タッチした場合。

22mラインの内側からのキックは、ダイレクトタッチにならずに、通常どおりの地点から再開される。

ラグビーグランド

ペナルティキックとノット10メートルバック

ペナルティキックは覚えているよね。反則があったときに、反則をしなかったチームが得られるキックのことだね。

 

相手側の反則によって得たペナルティキックの際に、これをノーバウンドで直接タッチの外に出したらどうなるか

この場合はダイレクトタッチにはならない、自陣のボールとしてタッチラインを割った地点からラインアウトできる。

 

 

ついでにペナルティキックの補足を少し。

 

ペナルティキックの際に相手側(反則をした側のチーム)は、その地点から10m以上後ろに下がらなければならない。下がっていない選手がいてその選手がプレイに参加したらオフサイドの反則を取られる。ノット10(テン)メートルバックという。

 

 

ノットテンメートルバックこれを逆手にとってやる攻撃がある。
反則が出てすぐさまボールをタップキックして走り出す。相手側が10m下がって守備の体制を整える時間的余裕を与えない、という作戦だ。

 

タップキックとは、トンと軽くボールをけったらすぐにそのボールをつかんで走り出すこと。(↓の動画↓)      ミニラグビーのタップキックとは異なる。

10m下がっていない相手側がタックルしてくれば、相手側はノットテンメートルとなるわけだ。

 

 

 

 

 

とまぁ、こんなところで1回目の{ラグビーのルール超!入門}はおしまい。

 

ここまでつきあってくれてありがとう。
つづきは、各ポジションの話からしようと思う。

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