ラグビーW杯2019の強豪南アフリカ代表『スプリングボックス (Springboks) 』が9月1日岐阜県関市での練習を公開しました。約2000人の観客が集まったそうです。
ユニオン:南アフリカラグビー協会南アフリカ共和国
愛称:スプリングボクス
エンブレム: スプリングボック,プロテア
コーチ: ラッシー・エラスムス
主将: シヤ・コリシ
最多キャップ :ヴィクター・マットフィールド (127)
最多得点選手: パーシー・モンゴメリ (893)
最多トライ選手: ブライアン・ハバナ (66)
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ラグビーW杯南アフリカテストマッチ/メンバー/TV放送
南アは9月3日に日本戦のメンバーを発表しましたね。日本戦というのは9月6日(金)に埼玉・熊谷ラグビー場で行われるテストマッチのことです。W杯前最後のテストマッチですからベストメンバーに近い布陣なのだろうと思います。
南アフリカ代表は、今年2019年7月8月に行われた南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」で初優勝し、今まさに勢いにのっているチーム状態でしょう。
1.スティーヴン・キッツォフ 2.マルコム・マークス 3.フランス・マルハーバ 4.エベン・エツベス 5.フランコ・モスタート 6.シヤ・コリシ(主将) 7.ピーター=ステフ・デュトイ 8.ドウェイン・フェルミューレン 9.ファフ・デクラーク 10.ハンドレ・ポラード 11.マカゾレ・マピンピ 12.ダミアン・デアレンディ 13.ルカンヨ・アム (Lukhanyo Am) 14.チェズリン・コルビ(Cheslin Kolbe) 15.ウィリー・ルルー(Willie Le Roux)
〔リザーブ〕
16.ボンギ・ンボナンビ 17.テンダイ・ムタワリラ 18.トレヴァー・ニャカネ 19.RG・スナイマン 20.フランソワ・ロウ 21.ハーシェル・ヤンキース 22.フランソワ・ステイン 23.ジェシー・クリエル
日本代表の最終登録メンバーはこちらに⇨⇨◉日本代表最終登録メンバー 31人
前回2015年のW杯日本対南アフリカ戦は、今や伝説ともなったジャイアントキリングをわがBRAVE BLOSSOMSは演じてくれました。
あれから4年、テストマッチとはいえ南ア戦を見逃すわけにはいきません。
9月6日のテストマッチの概要は下の通りです。TVの生中継放送もあります。
◉ラグビー日本代表(世界ランキング10位) 対 南アフリカ代表(世界ランキング5位)
◉9月6日(金)19:15キックオフ
◉埼玉・熊谷ラグビー場
TV生中継放送もあります。↓
日本テレビ(地上) 、NHK BS 1(BS)、J SPORTS 4(衛星波・ケーブルテレビ)で生中継される。
◉放送情報
◉日本テレビ(地上波/全国) : 9月6日(金)19:00- 生中継 ※最大30分延長。Huluでの配信あり
◉NHK BS 1(衛星波/全国) : 9月6日(金)18:55‐ 生中継
◉J SPORTS(衛星波・ケーブルテレビ) : 9月6日(金)18:30‐ J SPORTS 4 生中継
SPORTSオンデマンドで見逃し配信あり
南アフリカ ラグビーとネルソン・マンデラ
先ほども申しましたが、南アフリカといえばいまだ興奮冷めやらぬ2015年のW杯です。英国のPAスポーツ紙をして『スポーツ史上最大の番狂わせ』と言わしめたあの2015年9月19日・プールBの開幕戦です。日本代表(ブレイブブロッサムズ)に32-34で敗れました。あれ以来南アとは日本は対戦していません。南ア「スプリングボックス」はリベンジを期していることでしょう。
ことほど左様に南アフリカは我ら日本にとって見過ごしできない存在であります。南アフリカのラグビーがとても気になるところです。
南アフリカのラグビーの歴史はあのノーベル平和賞のネルソン・マンデラ(1918年 - 2013年)元大統領を抜きに語れません。
反アパルトヘイト運動に身を投じ、国家反逆罪で終身刑の判決を受け27年間投獄されたのち、1990年に釈放されました。翌1991年にアフリカ民族会議(ANC)の議長に就任。1993年にノーベル平和賞を受賞し、1994年には南アフリカ初の全人種参加選挙を経て大統領に就任南アフリカ共和国初の黒人大統領となりました。
その当時かの国でのラグビーは富裕層のスポーツで、黒人たちはもっぱらサッカーが主流でした。
◉南アフリカ代表のラグビーW杯の成績- 1987年 - 不参加
- 1991年 - 不参加
- 1995年 - 優勝
- 1999年 - 3位
- 2003年 - ベスト8
- 2007年 - 優勝
- 2011年 - ベスト8
- 2015年 - 3位
南アはもともとはラグビー強豪国でありましたが、アパルトヘイトのせいで長いあいだ経済制裁や国際社会から追放されていました。そのため国際試合には出場できず、↑上の表でもお分かりのようにラグビーワールドカップの第1回大会、第2回大会にも参加していません。
アパルトヘイトの時代には黒人と白人の交流はなく、ラグビーの組織も別でした。代表チーム名の「スプリングボクス」は長い間白人のチームでした。
ネルソン・マンデラは1991年に人種隔離政策を撤廃、全人種が選挙権を獲得することになりました。翌1992年には国際試合に復帰します。先ほど申しましたように1994年民主的な選挙が行われマンデラ大統領が誕生します。以来ラグビーは白人富裕層だけのものではなく、多様な人種・民族で構成される南アフリカの国全体をまとめあげる過程において重要な役割を果たしてきました。
1995年に南アフリカは自国でのラグビーW杯開催となり「スプリングボックス」は初出場、そして初優勝。その後、2007年大会で2度目の優勝をも果たしました。
1995年の優勝時、スプリングボックスのキャプテン(フランソワ・ピナール)にネルソン・マンデラ大統領が優勝トロフィーを手渡す姿は、まさに『虹の国』新生南アフリカの誕生を象徴するものでありました。
映画『インビクタス/負けざる者たち』と南ア・ラグビー
1995年に南ア・ラグビーチームがワールドカップに初出場・初優勝した話の映画があります。
『インビクタス/負けざる者たち』(Invictus)
2009年のアメリカ映画です。ネルソン マンデラを演じるのはモーガン・フリーマン、監督はクリント・イーストウッドです。奇しくもイーストウッド30本目の監督作品になりました。(私は監督としてのクリント・イーストウッド映画のファンですが、はなしが長くなるといけませんので今日は押さえておきます。)
マンデラには自伝『自由への長い道』があります。映画化されるならモーガン・フリーマンに演じて欲しいとマンデラはインタビューに答えています。それが実現したわけでした。モーガン・フリーマンは主演のみならずこの映画のプロデューサーでもあります。
映画タイトルのインビクタス(Invictus)は「征服されない者」という意味のラテン語だそうです。
英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーに「インビクタス」という詩があり、その一節を映画の中のマンデラは繰り返します。
"I am the master of my fate,/I am the captain of my soul."
「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」
『インビクタス/負けざる者たち』は南アフリカのラグービーシーンを語るのには必見の映画といえましょう。
ところで朗報があります。
↓
日本テレビ放映 映画『インビクタス/負けざる者たち』 2019/9/20
上でお話ししてまいりました映画『インビクタス/負けざる者たち』が日本テレビで放映されます。ラグビーワールドカップ2019の開幕を記念しての放送です。
2019年9月20日 21:45-23:39 お見逃しなく!!ラグビーW杯開幕記念!
豪華俳優陣が出演するラグビー映画の最高傑作!
これを見ればラグビーW杯がもっと楽しめる
巨匠・クリント・イーストウッド監督が手掛ける実話に基づく感動のドラマ
https://kinro.jointv.jp/lineup/20190920
日本テレビ 金曜ロードSHOW!
南アフリカ全試合日程とテレビ放送表【予選プールB】
- 9月21日(土)18:45
南アフリカ vs. ニュージーランド代表(神奈川・横浜国際総合競技場)
●日テレ ●Jスポ1 ●Jスポ4 - 9月28日(土)18:45
南アフリカ vs. ナミビア代表(愛知・豊田スタジアム
●Jスポ4 - 10月4日(金)18:45
南アフリカ vs. イタリア代表(静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアム)
●日テレ ●Jスポ2 - 10月8日(火) 19:15
南アフリカ vs. カナダ代表(兵庫・神戸市御崎公園球技場)
●Jスポ2 - 9/21 (土) 18:45
ニュージーランド v 南アフリカ(横浜国際総合競技場)
●日テレ ●Jスポ1 ●Jスポ4V