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前回は
ラグビーのルール超!入門 」として

おおまかなルールを説明したが、いくつかの反則についても触れたね。
今回はここで反則についてまとめておく。既に説明したものもあるが、それらはおさらいとしてもう一度掲げておくよ。

ラグビーには重い反則軽い反則があると言ったが、その中間のいわば「やや重い反則」もある。
それでは軽い反則から順に説明していくよ。

軽い反則、重い反則、やや重い反則

軽い反則

レフェリーは笛を『ピッ』と短くならし、反則を取られた相手側に腕を横にのばす。
レフェリーに軽い反則が告げられたら、相手ボールのスクラムで再開するのが基本となっている。

軽い反則といっても、いわばボールの扱いをミスしたということなんだよね、だから「ハンドリングエラー(HE)」とも言うんだ。

やや重い反則

レフェリーは『ピー』と笛を吹いて、肘を90度にまげて合図する。
反則をした相手側チームのフリーキック(FK)で再開。あるいはスクラムを選ぶこともできる。
フリーキックはペナルティキックと異なり、ペナルティゴールを狙うことができない。それから、タッチにでたら相手側のボールになるんだね。

重い反則

レフェリーは腕をあげて、『ピーッ』と笛を長く吹く。
反則をした相手側のペナルティキック(PK)で再開となる。

軽い反則の例

ノックオン Knock on 

ボールを前に落としてしまう反則。
ノックオンしたボールがタッチラインを超えたときは、
相手側チームには3つの選択肢があたえられる。

    1.ノックオンをした地点でスクラム。
    2.ノックオンしたボールがタッチを切った地点でのラインアウト。
    3.タッチを選択したクイックスローイン(タッチを切った地点より自陣側)

スローフォワード throw forward

ボールを前にパスしてしまう反則。ラグビーでは前に投げたらダメだよ、と最初に言ったよね。「前に」というのは「自陣が目指すゴールに向かって」投げたら反則ということ。たとえばボールを持った選手がタッチラインに向いていて、横にパスしたつもりでも、それが「自陣が目指すゴールに向かって」いたら反則ということ。

ノットストレート(ラインアウト)

ラインアウトでボールを真っ直ぐに投入しない反則。両方のチームの真ん中に投げ入れなければならない。両チームの間の1m以内。

ラインアウトでのノットストレートは、相手ボールのラインアウト、またはタッチラインから15m地点での相手ボールスクラムとなる。

スクラムでのノットストレートもときには起こる。これは次の「やや重い反則」で説明する。

やや重い反則の例

ノット1メートル

ラインアウトでは双方のチームの間は1メートル以上離れなければならない。これを守らない反則で、相手側のペナルティキックで再開となる。

アーリーエンゲージ Early Engage

スクラムを組むときにはレフェリーが「クラウチ(crouch)」、「バインド(bind)」、「セット(set)」と発するんだ。スクラムを組む体勢の順序の合図だね、「セット(set)」のコールで組み合うのだが、「セット(set)」のコールより先にスクラムを組んでしまうと「アーリーエンゲージ」の反則が取られる。相手ボールのフリーキックで試合再開だ。

ノットストレート(スクラム) not straight

スクラムでのノットストレートもときには起こる。スクラムでの場合、ノットストレートはやや重い反則となり、相手側のフリーキックとなるんだ。

重い反則の例

ノットロールアウェイ not roll away

「離れていて、転がっていない」というのが直訳だが、 タックルをして倒れた選手がその場から離れなかった場合この反則を取られ、相手ボールのペナルティキックとなる。

レフェリーが「ロールアウェイ!(roll away!)」と注意して、はやく立ってプレイするようにそこを退きなさいと促すのだが、それでも倒れたままでいるとこの反則が取られる。

レフェリーに促されて、立ち上がりたいのだけれ動けない場合だってあるよね。上にのしかかられていたり、ほかの選手の足が絡んでいたりと。。。そんな状況であれば反則は取られない、ということはない。レフェリーが「ロールアウェイ!」と言っても、どかなければ(動けなくても)反則になる。

オフサイド offside

 オフサイドについては、「オフサイドライン」の説明のときに話したね。

オフサイドライン

オフサイドというのはプレイ禁止区間のこと。してはいけない場所でプレイをすると反則があるということだ。 そのプレイの状況によりオフサイドラインが定められる。

プレイに参加できない選手はオフサイドプレイヤー、参加できる選手はオンサイドプレイヤーと呼ばれる。オフサイドにある状態の選手(=オフサイドプレイヤー)がプレイに参加してしまうと「オフサイド」の反則が取られるということだね。

オブストラクション  Obstruction

どのスポーツでもオブストラクションは妨害行為のことだね。ラグビーの場合はボールを持っていないプレイヤーへのタックル(ノーボールタックル)や妨害などの行為は禁止されているわけだ。

オブストラクションの反則は主にオフェンス(攻撃)側の選手がディフェンス(防御)を妨害する行為の事をいう。

知ったかぶり<(_ _)>
ついでに知ったかぶりを。ディフェンス、オフェンスは英米でスペルの違いがある。イギリス英語はceで終わりアメリカ英語ではseというだけなんだけれどね。(-_-;)

オフェンス(英: offence、米: offense
ディフェンス(英: defence、米: defense)

ノットリリースザボール  not release the ball

ノット リリース(not release)の言葉どおりボールを離さずに持ち続ける反則だ。「ラグビーは立っている選手がプレイする」と前に言ったね。

タックルされて倒れたらボールをすぐ離さなければならないのだが、持ち続けたら反則だ。バールを離さないじゃなくて離せない場合もあるよね。

たとえば「ジャッカル」というプレイは、ボールを持った相手選手にタックルして、覆い被さりボールを奪いにいく。タックルされて倒れた選手はボールを離そうにも離せないことがある。このときボールを離せない選手が「ノットリリースザボール」の反則になることがある。

オーバーザトップ over the top、sealing off、off the feet

    タックルされたプレイヤーやボールの相手側に倒れこみ妨害をする反則。

ラグビーは立った状態でプレイするのだから、たとえばラックなど密集の中で、故意にせよ自立できなかった所為にせよ、相手側に倒れこんだら相手チームを著しく妨害することになるよね。
オーバーザトップの反則はタックルの後のことだよ、セービングとは違うからね。セービングはルーズボールに対して自分の体をもって飛び込んでいくような果敢なプレイで、これは反則ではないよ。

ノットロールアウェイの時はレフェリーの「ロールアウェイ!」とう注意喚起があるが、オーバーザトップの反則はすぐに笛が吹かれるよ。

ピックアップ pick up

ラックの中では選手たちはボールに手を使えない、もっぱら足でボールをかき出すだけだ。ラックの中で手を使ってボールを拾い上げたらこの反則になり、相手チームにペナルティキックを与える。

知ったかぶりなんだけど。。。

またまた英語に関しての知ったかぶりなんだけど。。。
日本語で、何かを「選び出す」ことを「ピックアップ」っていうね。これはどうも和製英語っぽい。

「pick up」は「拾い上げる」、「持ち上げる」とういう意味だよ。派生して「片付ける」「(車で)迎えに行く」「途中で受け取っていく」などという時にも使える複合動詞。あるいは「物を買う」「回復する」などたくさんの用例が辞書に載っている。 

何かを「選び出す」という意味なら「pick out」だろうね。ラグビーに関係ない話になってしまったけれど。。。              sorry

 

ハンド Hand (Ruck in Hands)

スクラムやラックの時にボールを手で扱うとこの反則になり、相手ボールのペナルティで再開となる。

ラグビーはサッカーと違って手を使えるのだが、スクラムやラックの中では手を使えないのだ。ラックに参加していないスクラムハーフが手を使って後ろからボールを取り出しているのは構わない、これはハンドにはならないよ。

ジャッカル」の場合も、先にボールに取り組んでいるのでハンドではない。

先にあげた「ピックアップ」との違いは大差ないように思うよ。手を使ったら「ハンド」で、ボールを拾い上げれば「ピックアップ」ということ。

コラプシング  collapsing

コラプシングはモールのところで出てきた語だが、もう一度簡単にふれておく。
collapse(つぶれる、くずれる、崩壊する)の現在分詞。「くずれること」。

相手側がボールを持っているときにスクラム、ラック、モールを故意に崩すこと。相手チームにペナルティーキックが与えられる。

コラプシングはあえて戦術的に使われることもあるが、危険なプレイであることは否めない。重ねればシンビン(一時的に試合から退出)を命じられることもある。

シンビン(sin bin )とはSin(罪、違反)とBin(容器、置き場)を合わせて作ったラグビー用語だね。

危険な反則プレイを行ったり、繰り返したりする選手に対して、レフェリーのの裁量によって一時的に退出を命ずるか、あるいは試合から退場を命ずることができる。

ハイタックル High Tackle

ディフェンズ時に、相手の肩より上部へタックルがあった場合、あるいはそのようなタックルを仕掛けたときの反則だ。

肩の線より上のタックルは非常に危険であり、たとえタックルが肩の線より下から入ったとしても、それから上へのタックルをしてはいけない。故意にやったとすればシンビンを命じられるだろうね。

スティフアームタックル Stiff-arm High Tackle

腕を伸ばして相手側プレイヤーに打ち付けるようなタックル。これを受けたら脳震盪を起こすこともある非常に危険なタックルだ。

ノット10mバック  Not 10 meters Back 、 Offside under 10meters

ノット10mバックについては説明したけれど覚えている?

ペナルティキックとノット10メートルバック
くり返しになるけれどここでも触れておくよ。
ペナルティキックの際にディフェンス側は、そのスタート地点から10m以上下がらなければならない。10m下がる前に選手がプレイに参加したらこの反則を取られる。10m下がっていなくてもプレイに参加しなければよいわけだ。


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以上、おもだった反則についてかいつまんで説明したが、頭の中で覚えきれるものではないよね。観戦していればだんだんわかてくるから。

ではまた次回ということで。

つぎは、各ポジションの話からしようと思う。

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