以前にも少し書きましたが、もう一度One for all, All for one について取り上げます。
以前の記事▶︎ One for all, All for one 初出を探る
この成句はあちらこちらで見かけます。ことにラグビーの精神に則る語として紹介あるいは引用されることがしばしばあります。
そしてその初出に関しても多くの方がアレクサンドル・デュマの小説「三銃士」であるとしています。それは間違いとは言えませんが、実は小説「三銃士」からさらに遡る出典がありそうです。"知ったかぶり"にお付き合いください。
このページの目次
生命保険のOne for all, All for one
「一人は万人のために、万人は一人のために」という言葉は生命保険などの会社で相互扶助の理念や精神を表す言葉としてよく使われます。
こちらも"One for all, All for one "の訳語でしょう。ドイツの、信用協同組合の先駆者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ライファイゼン(Friedrich Wilhelm Raiffeisen、1818年– 1888年)も協同組合の理念としてしきりに唱えたといいいます。(ライファイゼン『信用組合論』)
その後、生命保険関連でこの言葉が使われるようになったのはドイツの保険学者マーネス(Alfred Manes 1877‐1963)が 著作(1922年)の中で使ったのがきっかけと言われています。マーネスは、保険の精神は「万人のための一人,一人のための万人」であるとし、これ以降の保険学者たちがこの言葉を引用し流布していったということです。
今日多くの保険会社の理念などでもこの言葉が受け継がれていて、たくさんの例をみることができます。話を進めたいところですが、深追いはさけてラグビーの話に移りましょう。
ラグビー精神のOne for all, All for one
ラグビーに関わる話の中でこの成句『One for all, All for one』はたくさん使われています。いくつか掲げてみます。
スクール☆ウォーズ とOne for all, All for one
「One for all, All for one」は
『スクール☆ウォーズ』というTBS系で放送された学園ドラマに登場します。
スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜(1984年10月6日 - 1985年4月6日)
スクールウォーズ2(続編、1990年9月4日 - 1991年1月8日)
スクールウォーズ・HERO(映画版、2004年9月18日)
『スクール・ウォーズ―落ちこぼれ軍団の奇跡 』(馬場信浩 著/光文社文庫) というノンフィクションをもとに制作されたドラマです。モデルは京都市立伏見工業高等学校ラグビー部とその監督山口良治さんです。
山下真司演じる滝沢賢治は川浜高等学校体育教師かつ同校ラグビー部監督です。荒んだ高校生たちをラグビーによって更生させようとしている熱血教師です。その彼の名言に「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE.(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」があります。
参考 https://ja.wikipedia.org/wiki/スクール☆ウォーズ
故平尾誠二氏とOne for all, All for one
元全日本監督の故平尾誠二氏は「一人はみんなのために,みんなは一人のために」ではなく「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」が正しい意味だとお話しされていたようです。平尾氏の解釈を引用されたり解説している文章によく出くわします。「One for all, All for one 平尾誠二」で検索しますとたくさんの引用例にヒットします。下のサイト(PDF)はある小学校の学校だよりですが、平尾氏の解釈を詳しく載せているものの一つです。
平尾氏の解釈を紹介解説した横浜市立矢向小学校の「学校だより」
五郎丸歩氏とONEforAll
五郎丸歩氏はご自身のwebサイトのタイトルにも「ONEforAll」という語をとりいれています。
五郎丸歩 公式WEBサイト ONEforAll
またサイト内には、
「ONE for ALL,ALL for ONE|五郎丸歩が子供達に伝えたいラグビーの素晴らしさ〜」というページもあります。
建築家の坂 茂氏とOne for All , All for One
プリツカー賞の(ばん・しげる)氏は成蹊学園でラグビー部に所属していました。
(個人的な話ですが現在の日本の建築家の中で坂さんの作品が大好きです。ラグビーの話題と離れてしまいますのでまた別の機会があれば。)
『NIKKEI STYLE』のインタビュー記事内で坂さんは答えていらっしゃいます。↓
「よく言われる言葉ですけど『One for All , All for One(一人はみんなのため、みんなは一人のため)』の精神がすごく好きだった。どんなに痛くても、それを見せないように我慢するし、わざと倒れてファウルを誘うようなプレーもない。トライしたって、その人がユニホームを脱いで踊るなんてことはまったくないですから。サッカーとは違いますよね。飛び抜けてお金を稼ぐようなスター選手が出にくいスポーツだとも思います」
ラグビーはカッコいい 花園で大敗、建築に進路を絞る|オリパラ|NIKKEI STYLE
作家・池井戸潤氏 One for all, All for one
ご覧のようにラグビーの精神を話すときに「One for all, All for one」が引用される例はたくさん出てきます。
締めくくりとして池井戸潤氏のインタビュー記事をご紹介します。
ご存知のように 池井戸潤さんはTBS系のTBS系「日曜劇場」『ノーサイド・ゲーム』の原作者です。小説『ノーサイド・ゲーム』(ダイヤモンド社・刊)について『DIAMOND online』のインタビュー記事です。
『ノーサイド・ゲーム』池井戸潤氏インタビュー 「劣勢にあるときこそ、真の力が試される」
少し長い引用ですが参考になりますので、ぜひ。
「ラグビーといえばよく聞くのが、『One for all, All for one』(=ひとりは皆のために、皆はひとりのために)という有名なフレーズ。でも調べてみたら、この言葉をラグビー用語として使っているのは日本だけらしいんです。ラグビーの本場であるニュージーランドやオーストラリアのラグビー関係者に尋ねたら、「それって三銃士(アレクサンドル・デュマの小説)のフレーズでは?」と。タイトルに使った『ノーサイド』(=試合終了後は敵も味方もなくなり、お互いの健闘を称え合うというラグビーの精神を象徴する文句)という言葉も日本では多くの人が知っていますが、世界ではもうラグビー用語としては使われていないこともわかった。断言はできませんが、どうやらラグビーのイメージは日本で独自の進化を遂げているようですね」
池井戸さんもお調べになってこの言葉はデュマの『三銃士』に行きついていらっしゃいます。さらにもう一つ、ご自身の小説のタイトルの一部にも使われた『ノーサイド』という語についても『世界ではもうラグビー用語としては使われていないこともわかった』とおっしゃっています。
実は当ブログでも『ノーサイド』についての記述がありますので、あとでご覧ください。
⇊
出典はデュマの『三銃士』というはなし
池井戸氏がおっしゃるように『One for all, All for one』は、もともとラグビー関連の成句として成ったものではなく、どうもデュマの「三銃士」からの転用ということらしいです。
『三銃士』はアレクサンドル・デュマ (Alexandre Dumas, 1802年 - 1870年)の小説です。大デュマ(Dumas, père)と呼ばれることもあります。小デュマは同名の息子・アレクサンドル・デュマ・フィス(Alexandre Dumas fils, 1824年 - 1895年)で『椿姫』の作者でです。
大デュマによって『三銃士』が著されたのは1884年の新聞連載小説でした。『ダルタニャン物語』という3部作の第1部が『三銃士』です。第2部『二十年後』、第3部『ブラジュロンヌ子爵』と続く物語です。草稿はオーギュスト・マケという歴史教師が書いて、大デュマが作品化したという話もあります。
物語は17世紀、ルイ13世(1601年 - 1643年)が治世するフランス(からイギリスへ)が舞台です。主人公ダルタニャン(D'Artagnan)は都会パリで一旗あげる夢を持って田舎からやってきます。パリでアトス(Athos),ポルトス(Porthos),アラミス(Aramis)という三銃士たちと出会い、4人で大活躍する物語です。
つまり三銃士の中には主人公ダルタニャンは入っていません。ダルタニャンから見た三銃士というわけです。それはさておき、この三銃士のモットーが『One for all, All for one』です。
最も原作はフランス語ですから、フランス語では
Un pour tous, tous pour un.
(アン プ_ル トゥ 、トゥ プ_ル アン )
となります。
さてOne for all, All for oneは『三銃士』の
"Un pour tous, tous pour un."(アン プ_ル トゥ 、トゥ プ_ル アン )から引いてきたのかもしれません。しかし『三銃士』に出てくるのは
“Tous pour un, un pour tous"(トゥ プ_ル アン、アン プ_ル トゥ)となっており、順序が逆だそうです。
“tous pour un, un pour tous, c’est notre devise, n’est-ce pas?”(みんなは一人のために,一人はみんなのために、それが私たちのモットーだよね?)日本語訳後半は私のいいかげん訳です。
Alexandre a popularisé la devise « un pour tous, tous pour un » grâce à son roman Les Trois Mousquetaires, alors que cette devise apparaît en fait sous la forme « tous pour un, un pour tous » dans le roman…
出典:https://fr.wiktionary.org/wiki/un_pour_tous,_tous_pour_unより
下の写真は"History News Network"というサイトのキャプチャーです。ニュージャージーシェークスピア劇場で行われた劇『三銃士』を紹介していているページですがタイトルを見ますと、"All for One and One for All"とallとoneの位置が逆ですね。やはり原作の中はこちらが正解なのでしょうか。https://historynewsnetwork.org/article/172283

https://historynewsnetwork.org/article/172283より
キャプチャー
後年『三銃士』が英訳されて
“Tous pour un, un pour tous"⇨"Un pour tous, tous pour un"⇨『One for all, All for one』
となったのでしょうか。
英語版、日本語版『三銃士』を見てみる
小説『三銃士』の英語版
小説『三銃士』の英語版ではどのようになっているのでしょうか。翻訳はWilliam Barrow(1817 - 1877)、Centaur Editionsという出版社の本を(Kindle版で)読んでみました。

The Three Musketeers (英語版 『三銃士』表紙)
こちらはフランス語原書の順序通りに "All for one,One for all"となっていました。
つまりラグビー関連の"One for all,All for one"とは逆です。

The Three Musketeers
"All for one,one for all"
日本語の小説『三銃士』では
それでは、日本語の小説『三銃士』ではどのように翻訳されているのでしょうか。岩波文庫の『三銃士』を開いてみました。翻訳は高名なフランス文学者の生島 遼一(いくしま りょういち、1904年 - 1991年)初版刊行は1970年です。

岩波文庫『三銃士』(上、下巻)
『はしがき』には「旧版を改訳し、若干平易な言葉づかいに改めた」とありますから読みやすくなっているはずです(旧版は知りませんが)。さてどうのように書いてあるのか愉しみにして開いてみると、
『四人一体』
これだけ。
「みんなは…」で始まるのでもなければ「一人は…」でもありません、『四人一体』。簡潔で分かりやすいのですがだいぶ意訳ですね。モットーですからそのほうがいいのかもしれませんが。

岩波文庫 『三銃士』(上)9章
先ほどの英語版と比べて見ます。
◉英語版
"And now, gentlemen," said d'Artagnan, without stopping to explain his conduct to Porthos, "All for one ,one for all - that is our motto, is it not?"
◉岩波文庫版
「ではー」ダルタニャンは自分の行動を一言もポルトスに弁解しようともせずに口をきった。
「これから、われわれ《四人一体》これを標語にしようではないか?」
生島遼一 訳の岩波文庫版ののちに翻訳された『三銃士』も少なくはありません。それらはどのようになっているのかまだ調べてはいませんが、いずれ見てみようと思っています。例えば三谷幸喜さんが脚色、脚本を手がけた『連続人形活劇 新・三銃士』という人形劇がNHK教育テレビであったそうです。(2010年)これはどのようになっていたのでしょうか、気になります。
『三銃士』の前にもこの言葉はあった!?
先ほど申しましたように大デュマは『三銃士』を書くのに歴史教師・オーギュスト・マケの力を借りています。ここで私に閃めくものがありました。「もしかしたら、『三銃士』の以前にすでにこの言葉があってオーギュスト・マケが歴史の中から引っ張ってきたのではないだろうか、」と。憶測ですが。
そこでさらに調べて見ました。(といってもWikipediaの項目をたどって行ったにすぎませんが。)オーギュスト・マケが歴史の中から引っ張ってきたというのは見つかりませんでしたが、大デュマは『三銃士』の前にもこの言葉を引用していることがわかりました。↓
大デュマには「Impressions de Voyage: Suisse...」(邦題が見当たりませんので、「スイス旅行の印象記」と今はしておきます。)というスイス旅行の紀行文があって、これは『三銃士』より前に書かれています。(紀行1833-1837年。刊行年はわかりませんでした。)
この紀行文の中に“ un pour tous, tous pour un”があるそうです。こちらは『三銃士』に見られるような「順序が逆」とはなっていません。しかもこれは当時スイスのモットーとして知られている成句であり、大デュマの紀行文に出てくるのはそれを紹介ているというくだりだということです。
つまり当時のスイスでは国のモットーとして一般に知られた成句であったようです。それをデュマの紀行文は引用しているということです。
wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/Unus_pro_omnibus,_omnes_pro_uno)にはスイスの伝統的なモットーとして、スイスの公用語である4つの言語での"One for all, All for one"が紹介されています。
ドイツ語: Einer für alle, alle für einen
フランス語:un pour tous, tous pour un
イタリア語:Uno per tutti, tutti per uno
ロマンシュ語:In per tuts, tuts per in
さらにwikipediaの同ページにはラテン語での"One for all, All for one"が引用されています。
Unus pro omnibus, omnes pro uno.
(ウヌス・プロ・オムニブス、オムネス・プロ・ウノ)
(一人は皆のために、皆は一人のために)
この成句のもっとも古い記録は、1618年のボヘミアのカトリックとプロテスタントの両集団の指導者の集まりにおいてである。
としています。
1618年といえば『三銃士』が書かれた頃から200年以上も前の記録ということになります。
ちょっと整理しておきましょう。
- 『三銃士』が書かれたのはは1884年(フランス語)
- 『Impressions de Voyage: Suisse...』(スイス旅行の印象記)は1851年ごろ(と思う)(フランス語)
- この成句のもっとも古い記録は1618年(ラテン語)
ラテン語の"一人は皆のために、皆は一人のために"
wikipediaのページでラテン語が出ていると申しました。スイス(スイス連邦)は4つの公用語((ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語))があるのですが、 いつもその4つを併記するわけにはいきませんでしょう。でも国名を一つの言語だけから採用するのも難しいでしょう。そのような場合単独で使えるラテン語の国名があります。下に4つの公用語とラテン語で正式国名()内は通称を写しておきます・
ドイツ語名:Schweizerische Eidgenossenschaft (Schweiz)
フランス語名:Confédération Suisse (Suisse[)
イタリア語名:Confederazione Svizzera (Svizzera)
ロマンシュ語名:Confederaziun Svizra (Svizra)
ラテン語名:Confoederatio Helvetica (Helvetia)
ラテン語名のConfoederatio Helvetica(コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ)はかつて1798年から1803年の間にスイスに存在した共和国です。この名前を単独で使うときの国名として採用しています。よってスイスの国名コードは『CH』です。(日本はJP)
下の写真はベルンにあるスイス連邦院(連邦議会議事堂と各省庁)の天井です。ここに"One for all, All for one"を意味するラテン語 "UNUS PRO OMUNIBUS, OMNES PRO UNO" と書かれているのが見えます。

スイス連邦院の天井
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/Unus_pro_omnibus,_omnes_pro_uno
ラグビーに関わる「「One for all, all for one.」 の起源を追うつもりで色々調べては見ましたが、結局は到達できませんでした。初出は『三銃士』ではなくそれ以前のかなり古くからある成句だということはわかりましたが、どなたが最初にラグビーの精神としてどの時点で引用したのか結びつきが見出せませんでした。
この成句自体は古くからあったが、ラグビーに取り入れたのは『三銃士』によるものであったのかもしれません。
あるいは『三銃士』を挟まずにラテン語からあるいは歴史書などから直接取り入れたのかもしれません。まぁ瑣末なことを突っついていても仕方ありません。何れにしても『One for all, All for one』の精神は日本ラグビーに叶ったものとして、これからも大切にされていくでしょう。
ラグビー校、初出説
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」の初出を探ってネット検索していますと、興味ある説に出くわしました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-02-16/20060216faq12_01_0.html 2006年2月16日(木)「しんぶん赤旗」
には
「一人は万人のために、万人は一人のために」の言葉が好きですが、語源、由来を教えてください」という問いに対しての答えの一部に次の文節があります。
1823年に英国のラグビー校で始まったとされるラグビーの精神もこの言葉でいまに引き継がれています。
上に引用しました文章の意味は、この言葉はラグビー校に関わりがあるということなのでしょうか。もしそうだとしたらラグビーとこの言葉の結びつきの糸口が見つかるかもしれません。詳しく知りたいと思いました。
ご存知のようにラグビー校(Rugby School)はイングランドの名門私立として知られた有名校です。創立は1567年ですが、1823年にこの学校がラグビーフットボール(rugby football)の発祥地となったことでも知られています。
この学校でウィリアム・ウェッブ・エリスという少年がフットボールのルールを勘違いして、ボールを両手で抱え込んでエンドラインの向こう側まで持ち込んだことから、ラグビーというスポーツが誕生したという逸話がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ラグビー校
ラグビー校のラグビーは地名です。イングランド・ウォリックシャーにあります。
ラグビー校と"One for all, all for one."という成句に何か関わりがあるとすれば、学校の案内に載っているはずだと思い同校のwebサイトを見てみました。
期待をこめて、結構くまなく探してみたつもりですが、関わりが見つけられませんでした。(半日がかりで調べたのに。。)
https://www.rugbyschool.co.uk/
【参考、出典】
◆ダルタニャン物語
https://ja.wikipedia.org/wiki/ダルタニャン物語
◆un pour tous, tous pour un
https://fr.wiktionary.org/wiki/un_pour_tous,_tous_pour_un
◆Unus pro omnibus, omnes pro un
https://ja.wikipedia.org/wiki/Unus_pro_omnibus,_omnes_pro_uno
◆Alexandre Dumas
https://en.wikiquote.org/wiki/Alexandre_Dumas?uselang=ja
◆国立国会図書館レファレンス協同データベース
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000246586
◆『共済思想と保険思想』近藤文二(関西学院大学教授)
http://www.jili.or.jp/research/search/pdf/B_13_2.pdf#search='%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%B9'